KiCad 入門6

今回は部品の配置を行います。

 

1.位置指定部品の配置

例題のArduino拡張基板ではArduinoに差し込むピンヘッダは位置指定部品です。

これは図面にあわせないと挿せなくなってしまいます。

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位置指定部品は座標を確認しながら配置することになりますが、こういうときに相対座標は役立ちます。前回同様に単位系をミリではなくインチに変更してグリッドは10milぐらいの細かさにしておきます。次に基板端にカーソルを合わせてスペースキーを押してください。ウインドウ下部に表示される座標が(0, 0)にリセットされるはずです。

次に部品が散らばっているのでそれらの上でMキー(Move)を押します。

すると部品がつかめるので指定位置に移動させます。

このとき、部品の中心を掴んでいることになるので左下のコネクタ P1を例にとると、(1.45, -0.1)の位置に移動させることになります。これを4っつのコネクタ分作業します。

また、コネクタの方向に注意してください逆になっている場合はR(Roate)キーを押して方向を変えます。

 

2.その他の部品の配置

位置指定部品と同様の操作で配置しますがコツとしてはグリッドを荒めにして配置を行うことです。もちろん部品同士が干渉するような間隔での配置はCADが許してくれませんが、あまりにぎりぎりで配置してしまうと配線するためのスペースが足りなくなってしまいます。

実際には部品のピンとピンの間に何本の配線を通すかを見積もりながら配置することになります。

 

3.裏面(半田面)に配置するには?

今回は片面実装の基板になるため半田面に部品配置しませんが、操作としては部品の上で

Fキー(Flip)をおすと半田面レイヤーに移動します。

表面(部品面)との配線の行き来はビア(スルーホール)を介することで実現します。

 

配置は下図のようになります。

 

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